2024年（令和6年）12月1日をもちまして、当院は移転開業より9年（初代開院から数えて92年）を迎えることとなりました。無事に9周年を迎えられたことを感謝しております。
診療面では、2024年6月からの診療報酬改定に伴い、糖尿病、高血圧、高脂血症の患者さまに、4カ月ごとに生活習慣病療養計画書をお渡しする取り組みが始まりました。この取り組みによって病気への理解が深まる効果を感じておりますが、その一方で、外来診療の待ち時間が長くなるという問題が生じ、多くの患者さまにご迷惑をおかけしましたことをお詫びいたします。当院ではSDGs（持続可能な開発目標）を意識し、紙の使用をできるだけ控えるよう心がけておりますが、この新たな取り組みによって紙の消費量が増加してしまいました。医療のデジタルトランスフォーメーション（Dx）が進む中で、逆行しているようにも感じられ、少し悩ましい状況と思っております。
さらに、上部消化管内視鏡検査（胃カメラ）や大腸内視鏡検査（大腸カメラ）の予約日程がマンパワー不足のため遅れる状況が続き、多くの患者さまにご不便をおかけしました。幸い大きなトラブルはありませんでしたが、今後も丁寧で効率的な診療を心がけ、待ち時間の短縮に努めて参ります。
また、診療以外では、長年当院で診療を行っていた前院長の今川省が2024年9月に他界いたしました。90歳を超えてもなお電子カルテを駆使し、患者さまの診療に尽力していた姿には、私たちも大いに励まされ、尊敬の念を抱いておりました。多くの皆さまからお悔やみのお言葉をいただき、故人もきっと喜んでいることと思います。
2025年、当院は移転開業10周年を迎えます。これからも地域の皆さまに寄り添った診療を目指して、精進いたしますので、今後ともご支援のほどよろしくお願いいたします。

2024年（令和6年）12月1日
医療法人社団　今川内科医院　院長　今川敦